京都自動車専門学校(KCGM)と提携関係にある関西屈指のメガディーラー・株式会社マツシマホールディングスの,「ユーノスロードスター(NA6) レストア計画」の作業が2024年9月25日(水),京都市の会社用地内で行われ,同社への就職が内定しているKCGMの学生たちが参加しました。入社後一緒に働く先輩メカニックの指導を受け,学生たちは楽しみながらも真剣なまなざしで作業に取り組みました。
レストア(restore)は英語で「元通りにする」「復活させる」という意味で,古いクルマやバイクなどを修理・整備して,新車のように復元させることです。
同社のレストア計画は,ユーノスロードスターを再生することによる,未来への財産の継承・技術の伝承・自律創造型人材の育成(同社の育成スローガン)・スタッフの交流・事業化に向けた知識の醸成―が目的です。作業は,外装・内装・エンジン各チームに分かれて行います。
マツダのユーノスロードスターは1989年に初代が登場し,2024年で35周年を迎えました。2016年には累計生産台数100万台を突破し,世界で最も多く生産された2人乗り小型オープンスポーツカーとしてギネス記録にも認定されている名車です。
レストア計画には,同社で活躍するKCGM卒業生が多数参加しています。作業場で骨組みだけのユーノスロードスターを見た学生たちは,「すごい!こんなにバラバラなの初めて見た」と感動した様子。一通り説明を受けた後,学生たちは先輩メカニックと一緒に作業を開始しました。この日は,ドアミラーとヘッドライトカバーの塗装を体験。普段の学校での勉強・実習とは違うため少し緊張したようでしたが,初めてのことばかりで興味津々といった様子がうかがえました。
作業を終え,自分が手掛けた塗装の出来栄えに大満足な表情の学生たち。今回参加した学生たちは,今後働く会社のことを知るいい機会を得るとともに,先輩社員とのコミュニケーションもとれ,企業活動を実体験し,内定先の雰囲気も感じることができました。
今回の体験は,二級自動車整備士試験に向けたこれからの勉強への励みもなりました。学生たちは同社のレストア計画に今後も継続して参加する予定です。