京都情報大学院大学(KCGI)の第4代学長に就任した富田眞治教授の「新学長就任披露式」が2023年8月29日,京都情報大学院大学京都駅前サテライト・京都コンピュータ学院(KCG)京都駅前校6階大ホールで開催されました。産官学各界からのお客様方にKCGI・KCGの学生も加わった大勢の参列者が,新学長の就任を祝いました。2023年,KCGは創立60周年,KCGIは創立20周年を迎えました。節目の年の新学長体制スタートにあたり,KCGグループはさらなる発展,IT教育の最先端を担う決意を新たにしています。式典の後には記念コンサート,祝賀会が盛大に催されました。
富田新学長の専門はコンピュータアーキテクチャ。京都大学大学院情報学研究科長,京都大学総合情報メディアセンター長,京都大学物質-細胞統合システム拠点特定拠点教授/事務部門長,九州大学教授などを歴任し,現在京都大学名誉教授で,電子情報通信学会フェロー,情報処理学会フェローです。2017年にKCGI教授となり,2023年4月1日の学長就任までは副学長を務めました。学長となって以降も「コンピュータ構成論」の講義を続けています。
式典では最初に学校法人京都情報学園理事長の長谷川亘 京都情報大学院大学・京都コンピュータ学院・京都自動車専門学校総長が挨拶。続いて前任第3代学長の茨木俊秀名誉学長が富田新学長を紹介しました。挨拶に立った富田学長は「研究部門,事務部門,教育部門と三つの異なる分野を経験してまいりました。終の棲家(ついのすみか)という言葉がありますが,私にとって本学はまさに終の学園であります。これまでの私の専門分野とはまるで異なった多様な分野の研究者との交流,新規組織の設置の経験,事務組織との連携の経験などを生かして,本学の喫緊の課題である生成AIの活用や国際化の一層の展開などについて,最大限の努力をしたいと思っております」と抱負を述べました。
来賓のJMOOC会長・元早稲田大学総長 白井克彦様,京都府副知事 山下晃正様より祝辞を頂戴しました。京都市長 門川大作様からはビデオメッセージによる祝辞をいただきました。続いて各方面から寄せられた祝電が披露されました。
式典から休憩を挟んで,記念コンサートが開催されました。2023年8月にKCGI教授へ就任した中国出身バイオリニストの劉薇先生と,KCGI教授でもある著名ピアニストの多川響子先生による二重奏で,ニューシネマパラダイス,英雄ポロネーズ,チャルダッシュなど8曲が披露されました。参列者は,西日本屈指のコンサートホールでの名演奏を堪能しました。
コンサートの後,会場を大ホールのホワイエに移して祝賀会が催されました。長谷川亘理事長・総長の挨拶に続き,来賓の参議院議員 西田昌司様,BIPROGY株式会社エグゼクティブフェロー 羽田昭裕様,株式会社アイ・オー・データ機器代表取締役会長兼社長 細野昭雄様,京都大学学術情報メディアセンター センター長・教授 岡部寿男様より祝辞を頂戴しました。日本私立大学協会事務局長 小出秀文様のご発声で乾杯し,参加のみなさま方は飲食と共にしながら和やかに歓談されました。最後に挨拶した茨木俊秀名誉学長が,この日のお礼を申しあげました。
就任披露式,記念コンサート,祝賀会にご臨席のみなさま,誠にありがとうございました。
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KCGIは,1963年に創立した日本最初のコンピュータ教育機関であるKCGのパイオニア・スピリットを受け継ぎ,日本最初のIT専門職大学院として2004年に開学しました。応用情報技術研究科 ウェブビジネス技術専攻を置き,修了するとIT応用分野の最高学位である情報技術修士(専門職)が授与されます。専門分野として▽人工知能 ▽データサイエンス ▽ウェブシステム開発 ▽ネットワーク管理 ▽グローバル・アントレプレナーシップ ▽ERP ▽ITマンガ・アニメ ▽観光IT―を,産業科目群として▽フィンテック ▽農業 ▽海洋 ▽医療・健康 ▽コンテンツマーケティング ▽教育―を設置し,学生が集中して効率よく学修できるよう設計。ITと経営,コンテンツに関する知識と技術を持った優秀な人材を,国内やアジアをはじめとする世界のIT業界に送り出しています。IT応用分野のトップリーダーを育成するKCGIに国内外からの入学志願者が増え続け,2023年度の入学定員は従来の600名から700名に増員され,開学当初の80名の約9倍になりました。2024年度以降の収容定員は1400名となります。2022年8月には京都本校百万遍キャンパスに最新設備の充実した新校舎が完成,受け入れ体制も万全です。