新しい地理的名称トップレベルドメイン「.kyoto」の管理運営事業者(レジストリ)を務める京都情報大学院大学 サイバー京都研究所(CKL,所長・木戸出正継 京都情報大学院大学教授)が京都府の学術研究施設「けいはんな オープンイノベーションセンター」(KICK)に開設されたことを記念したコンサートとパーティーが2015年7月19日,京都コンピュータ学院 京都駅前校で開かれました。京都府や京都市,経済界,大学関連の方々や,「.kyoto」のファウンダーズ(創世)プログラムにいち早くご参画いただいた企業・団体関連の方々など多くのご出席をいただき,「.kyoto」を活用したサイバー空間における品格のある京都の街の創造に向け,関係者一同,志を新たにしました。サイバー京都研究所は,京都府との包括協定に基づき,「.kyoto」の運営・研究のほか,eラーニングを使って世界の大学との連携教育を推進する「オープン大学京都」構築に向けた取り組みを進めます。
コンサートは,世界最高峰の舞台で活躍中のエーデルマン夫妻による「ファゴットとチェロの調べ」。ファゴットはバスーンとも呼ばれる楽器で,同夫妻は皇居での演奏会,長野冬季五輪開会式,東日本大震災の被災者支援コンサートに出演するなど日本での演奏活動も活発です。この日はモーツァルトのソナタや日本の曲など息の合った荘厳な音色を響かせ,訪れた方々を楽しませてくれました。同コンサートは,京都コンピュータ学院,京都情報大学院大学,京都自動車専門学校などで構成するKCGグループの夏の祭典「KCGサマーフェスタ2015」のメニューのひとつでもあり,一般の方々も大勢お越しになりました。
コンサートの後のパーティーでははじめに,長谷川亘 KCGグループ統括理事長があいさつに立ち,サイバー京都研究所を拠点とした諸事業に向けた意気込みを示した後,京都府の山下晃正副知事が「サイバー京都研究所は高いビジョンを掲げてスタートします。ぜひともサイバー空間に品格のある京都の街をつくり上げてもらい,KICKがスマートシティ実現の拠点として世界から評価される研究機関となるよう,KCGグループにはその先導役を務めていただきたい」と祝辞。長尾眞 京都府参与(元京都大学総長・前国立国会図書館長)による乾杯の発声を受け,参加者の方々は和やかに懇談しました。
サイバー京都研究所が取り組む諸事業は2014年9月,府から同センター拠点研究活用計画として第1号認定を受けています。また2015年5月26日には,京都情報大学院大学と京都府との間で,「.kyoto」を使った京都ブランドの発信強化などを盛り込んだ連携・協力に関する包括協定を締結しました。
サイバー京都研究所は「.kyoto」運用にあたり,優先登録プログラムのファウンダーズプログラム(ドメイン名を最大20個まで先行予約・取得可能)として創世メンバーを募集,2015年6月1日に茶道 裏千家様の「urasenke.kyoto」が第1号登録してサイバースペースにデビューし,その後も京都中央信用金庫様,株式会社サンクロレラ様が登録,ほかにも京都に拠点を置く企業団体が登録の準備を進めています。ファウンダーズプログラムは今年11月30日までです。その後の販売プログラムは,インターネット上で使用されるドメインの管理をする米国の非営利団体ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)の規定に基づき,10月から「サンライズⅠ」(英数字とハイフンで商標登録している文字列が対象),12月から公的・公益機関優先登録および「サンライズⅡ」(商標登録している文字列が対象),2016年1月から「ランドラッシュ」(プレミアム価格での販売),同2月から一般登録,というスケジュールになっています。
サイバー京都研究所
http://ckl.kyoto/
KCGサマーフェスタ2015
http://kcg.edu/summer-festa/2015/