2013年度の京都情報大学院大学(KCGI)の学位授与式,京都コンピュータ学院(KCG)と京都日本語研修センター(KJLTC),およびKCGグループの一員となった京都自動車専門学校(KCGM)が初めて加わった卒業式が2014年3月21日,KCG京都駅前校6階ホールで挙行されました。卒業生・修了生代表から「数多くのチャンスを与えていただいた学生生活でした。技術と知識を正しい倫理観を持って使用し,社会生活を豊かにしていくことが,創立50周年を迎えた本学の伝統を受け継ぐ私たちに課せられる大きな役割。私たちは本学のパイオニアスピリットを胸に日々研鑽を重ね挑戦し続けます」との力強い誓いの言葉もあり,KCGグループでともに学んできた仲間たちは,技術と知識を携え,社会の荒波へ力強く巣立っていきました。
本年度は,KCG創立50周年,KCGI創立10周年の節目にあたります。式には保護者の方々も大勢訪れ,ホールを埋め尽くしました。はじめにKCGIの茨木俊秀学長が修了生に「情報技術修士(専門職)」の学位記を,KCG卒業生には洛北・鴨川・京都駅前校の各校長,KJLTC卒業生には鴨川校校長,KCGM卒業生には同校長がそれぞれ卒業証書を授与。この後,KCGI・KCG・KCGMの最優秀賞,優秀賞に選ばれた修了生・卒業生に表彰状と記念品が授与されました。
式辞でKCGグループの長谷川亘統括理事長は,修了生・卒業生に対し,「クール・ジャパン」が世界中から注目を集めていると強調。KCGIのコンテンツ・ビジネスコース開設,KCGのIT声優コース,マンガ・アニメゼミ新設,KCGグループによる京都マンガ・アニメ学会設立など,本学はクール・ジャパンの先導的役割を果たしているとし「皆さんが本学において得た知識・技術は,今後世界へ羽ばたいていくうえでの大きな力となります」と話しました。また,2013年6月1日のKCGグループ創立記念式典を振り返ったうえで「KCGIの札幌サテライト開設や,.kyotoレジストリとしての展開など,新しい試みに乗り出し,その姿を大きく変えようとしています。KCGファミリーの輪は,京都自動車専門学校が加わって,さらに大きくなりました。次なる100周年を目指す本学と,これから社会に出て活躍していく皆さんとがタッグを組んで,共に成長し,共に発展することができたらどんなに素晴らしいでしょう」と,はなむけの言葉を送りました。
茨木学長はICT(情報通信技術)進歩が,高齢者の生活を支えたり,防犯カメラの普及により犯罪抑止に役立っていたりすることを挙げながらも,一方で振り込め詐欺事件やプライバシーの侵害が起きているとし「ICTの世界では,新しい技術が生まれ,どんどん変化しています。それがわれわれの生活を明るくするのか,あるいは暗くしてしまうのかを常に考えて,ぜひ世の中を明るくする方向に,本学で学んだ皆さんの知識を生かしてほしいと願っています」と激励しました。
続いて,卒業生・修了生を代表してKCGネットワーク学科の前納一希さんが卒業の辞を述べました。「右も左もわからなかった私たちを,諸先生方や多くの先輩方が助けてくださいました。技術・知識を学ぶとはどういうことなのかと道を指し示していただきました」と入学時を振り返り「後輩の皆さん,チャレンジすることを諦めないでください。これからも私たちは先輩として,同じ道を志す仲間として応援しています。皆さんの自由なチャレンジが京都コンピュータ学院の新たな50年の始まりとなります。皆さんのご活躍とKCGグループの発展を願います」と呼び掛けました。最後に出席者全員で「蛍の光」を斉唱しました。
式典後はリーガロイヤルホテル京都に会場を移し,祝賀会を開催しました。修了生・卒業生たちは,これまで喜びや苦労を共にした教職員らを交えて,思い出話に花を咲かせるとともに,これからの飛躍を誓い合いました。
修了生・卒業生の皆さん,誠におめでとうございます。皆さんのご活躍を心よりお祈りしています。